夜の太陽にて
きもちよい音楽にであうと、
わたしはちがうとこへ行ってしまうので、
目を開けていたかどうかも覚えてないのです
その時はたいていうっすら考え事をしていて
好きな人のことや仕事のことや未来のことや
希望的観測や絶望的観測でいったりきたりしている
目の前の音楽とは全く別の次元で
その時は音すら途切れているはずなのに
隙間にふっと染み込んでくるメロディや歌詞で
うっかり泣きそうになったりする。
メトロノームの おと
犬ときみのはなし
みかんのはながさいた ら
たくさんの物語がうたわれて
そのどこかで自分と交差してすれ違っていく
自分じゃないものの方がずっとずっと自分を知っているんじゃないかと思うときがある
さみしがりやで凝り固まってばっかりのわたしは
それだから音楽ばかりきいてる
そばにいてほしいんだ。
つづかない景色に
よたよたの橋を架ける
かろうじてここに居る
前後の文脈を少しずつとばしながら
さか のぼったりくだったりしながら
その途中途中
いとしいなにかといつも会ってる
忘れてきてしまったもの
にわか雨
浮かび上がる一行
そういったたぐいの。
いつもそれらとそれらとここにいるわたしを
つなぐのが
音
と
ことば。
あまりに素敵な音楽を聴いてると
ことばなんて放り投げたくなって
でもそれだとあたしは生きてけなくって
ちょっとだけ情けなくなるけど。
まとわりついたよわっちいことばたちに
含まれてる自分の嘘やほんとうを
すこしだけでも生かせることだけ
いまかろうじてできること
いま、かろうじて。
音にあこがれながらどうしてもここに立つ
縛られてるようで
でも
なんかこれでなきゃという気もしてるんだ
おかしいかなぁ
せめて地団駄でリズムくらい奏でられたらいいのにね。
2008.04.27 | | Comments(0) | Trackback(0) | 言葉
