絵を描くこと
何かを完成させようとした瞬間ストーリーが消え失せる。他の人はともかく、あたしの場合はいつもそうだ。前後に存在したもの/存在し得たものが突然ふっ飛んでしまう。ただでさえかすかなものなのに。だからいつだって完成がこわかった。制限時間の終わりがデッドエンド。つくってる際中にすら作品は息絶えだえなのに、ろくに呼吸もさせないままあたしはそいつを殺してしまうのだ。エゴでもって。完成されたら評価されてしまうから。比べられてしまうから。それが逃げだと頭のどこかでわかっていても。
つくるなら綺麗な嘘の安っぽい完成めいたなにかくだらないもの。綺麗にまとめたそれらしいもの。吐き気がする。
でもそれがあたしを守る術だった。くだらないあたしなんかを守るための。本当にくだらないわ。
今は別にもうどうでもいい。そんなことは。別にその世界であたしは先にも上にも行きたくない。ただあたしを救うためだけにそれは存在していてればいい。あたしを救うために評価が必要ならその時に求める。こちらから、欲しがる。それは後の話。生き抜くために必要な訳じゃないんだから。あたしの場合は。
線と濃淡と一回きりの画面
向き合っている瞬間だけあたしは心底自由でひとりぼっち。
誰も何もあたしを救えない世界。
やさしい世界。
しばしトリップでさようなら。
2007.10.13 | | Comments(0) | Trackback(0) | アート
